今月は訪問看護(リハビリテーション)にて、週に120分介入の必要性があるご利用者さんに対して40分(週3)60分(週2)はどう選択しているか、リハビリテーションスタッフ間で考えてみました。
まず適切な介入頻度時間を選択する上で情報収集を行います。
具体的に
1.利用者さんからの情報収集
〇 利用者さんの自宅内の活動量の把握、身体動作機能評価
〇 利用者さんのリハビリに対する意欲、目標の明確さ、家族の意向
〇 利用者さんの集中力や持久力
2.他職種さんからの情報収集
〇 医師やケアマネジャーさんなど他職種の目標設定
〇 リハビリテーションに求めること(指示又はケアプラン)
※上記項目の情報収集内容を意識し、契約時や初期介入にて、リハビリテーションの目標とそれに向けた訓練内容を考えております。40分60分介入の選択については、時間だけでなく、金銭的、身体的に利用者さんの負担も変わるため、利用者さんに応じた目標や意欲を把握し、他職種さんとの協力を得て、選択しております。
40分(週3)介入を選択する特徴
1.介入頻度を増やしたい
例
〇 全介助で通所系サービスなどを含めた外出が困難な場合
〇 利用者さん一人では運動が続けられず、定期的に運動を促した方が良い場合
〇 退院直後であり、自宅での生活が不安で、動作方法の指導を細かくした方が良い場合
〇 術後患部の可動性改善が見込まれる場合
2.目標やリハビリの内容が明確
例
〇 日頃から運動を定期的にしている利用者さん
〇 趣味を早く再開したい、なりたい自分が明確で意欲的な利用者さん
3.利用者さんの意欲が低い(必要性があるが)
例
〇 意欲が高くなく、リハビリテーションは周囲のすすめで介入することになった
〇 リハビリテーションについて拒否的。以前も続かなかった
〇 体を動かすことに抵抗がある
〇 目標が定まっていない
〇 ネガティブ思考
60分(週2)介入を選択する特徴
1.時間がかかる
例
〇 介助量が多い利用者さん
〇 ゆっくりとした動作の利用者さん
〇 お話好きな利用者さん
2.介入頻度が週2回以下しか困難
例
〇 デイサービスを週3回利用しており、自宅では積極的な活動がない場合
〇 家族の協力が得られやすく、家族指導に時間をかけて行う場合
〇 じっくりと長い時間リハビリを行いたいと希望されており、かつ、こちらが必要性があると判断した場合